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障害者との旅行 [ボランティア活動]

 小生が関わりを持つ障害者の福祉施設では年間の最大の行事として利用者が楽しみにしている一泊旅行がある。一般の団体旅行とは大きく違う点がいくつかある。今日はその一端を紹介したい。
 今年は伊豆熱川の見晴らしの良い宿を拠点に企画された。行きは東京府中を出て東名高速を経由して伊東のマリンタウンにて昼食休憩。午後は伊豆高原のシャボテン公園を散策して宿へ。翌日は河津から「天城越え」のループ橋を経て三津シーパラダイスへ。昼食とイルカショウを見て御殿場、河口湖を経由して府中へというコースである。
 総勢35名(利用者:17名、職員、看護師、ボランティア18名)の大所帯である。小生の関わりを持つ施設では職員またはボランティアが利用者一人一人に一対一で対応しているのでまさに大所帯である。
 利用者17名の内6 人は常時車いす使用。移動時のみ車いす使用が4名と千差万別。
 一般の団体旅行と違って準備も大変である。利用施設のバリアーフリーの状況は?車いす対応のトイレはどこにあるのだろう?各部屋でのバリアーフリーは?風呂場はどうなっているのだろう?初めて行くところは大変である。必ず事前に下調べが必要である。
 各自の荷物も大変である。一泊ではあるが着替えも三日分ぐらい必要な人もいる。食器にしても専用の自助具が必要な人もいる。車いすにしても昨今は電動が増えしかも大型化している。人混みでは電動では危険だというので手押しの車いすもと2台持って行く人もいる。
 こうした荷物運搬と緊急時対応のために、全員が乗車する大型バスとは別にワゴン車を同行している。移動においても1時間ないしは1時間半にはトイレ休憩が必要である。常時車いす使用組のリフトでの昇降、歩行困難者のバスステップの乗り降り。バスのトランクからの車いすの出し入れ、同行しているワゴン車からの荷物の出し入れなどなどスタッフにもそれぞれ役割分担が決められているがバスの乗り降りにはそれぞれ20分は見ておく必要がある。
 宿でのおふろも大変である。自立できている人には安全を中心に見守っているだけでも良いが、肢体不自由者に対しては全面的に介助が必要である。
 脱衣場での介助、洗い場、湯船までへの移動。裸になっているだけに移動については特に危険が伴う。介助をするにしても足が滑るなど介助者自身にも危険が伴う。食事、排泄、就寝時の介助。数え上げたらきりがない。
 障害者と24時間フルに付き合う事によってそれぞれに新しい発見があり、こちらも反省させられる事がある。遊びに、食事に、買い物に利用者の嬉々とした表情を見るたびにまた元気がもらえたような気分となる。
タグ:障害者 旅行
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